磨き チョーキング層とは

隣地の方よりAZワゴンを処分してほしいとご依頼を受けました。

きちんと年度末に一時抹消をされているようでナンバーはありません。

車庫を自分で作る器用さと車の造詣深さを併せ持つ気さくな方です。

 

一万円で引き取ってくれと頼まれましたが、一旦車をお借りして売れたら売れた分からきちんとバックしますとお約束し入庫。

10万キロ越えで中古車市場的には若干の不安は残るもののお約束はお約束。とりあえず内外装をきれいにしがてら、私自身の磨きのブランクを解消していきます。

 

平成14年のAZワゴンです。

 

 

 

塗装の状態は良いとは言えません。

艶が無いですねー。

ソリッドホワイトのお約束、塗装のチョーキングです。

 

チョーキングとは塗装が劣化して粉を吹いているような状態です。ちょうどチョークの粉のような感じでしょうか?古いガードレールなんかを触ると指に白い粉が付きますね。アレです。山口県のガードレールだけはオレンジ色の粉が付きます(笑)

チョーキングを起こした塗装は磨きをかけるのに非常にやっかいです。コンパウンドで磨こうとしても塗装の粉がバフの目に入り込んで回転の熱で見事に焼き付きます。

バフがすぐに詰まるのでシングルポリッシャーだと回転の勢いでとんでもない方向へ走って行って非常にデンジャラス…。極低速で熱を掛けずに磨いて度々バフを掃除するぐらいなら手でこすったほうが早いかも。。。



ブランク解消にしては高難度な車ですねー。

綺麗に洗車して、できる限りのチョーキング粉をトラップ粘土で落としてみます。


床を白い水が流れていきます。

拭き上げもそこそこにまずは水研ぎです。

今さらながらバフレックス使えば良かったと思いましたが、時既にお寿司。

うちにある一番ハードなウールに一番粗いコンパウンドを使って水研ぎしていきます。

 

 

使用するコンパウンドは3Mダイナマイトカット。

名前通りダイナマイトに削り取る粗めのコンパウンドです。シングルポリッシャーとこれを組み合わせると誰でもお手軽に下地が出せます。

ざらざらとした手触りですが、磨き始めると粒子がうまい具合に砕けてくれます。

普段あまり使う事はありません。使っても指になじませてちょっとした傷取りなんかに使うくらいです。

 

 

 

おはぎ自動車の伝家の宝刀 ケヰテック社のToiXの出番です。

 

 

 

 

RYOBI製のポリッシャーをベースにクラッチドライブを搭載した高価なポリッシャーです。

ダブルアクションの仲間に入ります。

研磨力はシングルより弱いですが、ほかのダブルアクションとは比較にならない研磨力を持ちながらシングルの泣き所である磨き過ぎやコンパウンドの焼き付き(過熱)、どっかに走ってっちゃうという心配がほとんどない代物です。

最高峰のポリッシャーだと思います。

 

とりあえずざーっとこのToiXでチョーキングをさらっていきます。

 

こんな感じですね。かなり綺麗にはなりました。



 

 

次にこちらのウルトラフィーナ5949でさっと仕上げます。

コンパウンドが切れても研磨力が持続する非常に伸びの良いコンパウンドです。

研磨力はまぁまぁ強めですが、白ならこれでも十分でしょう。

とりあえず比較用にボンネットを半分だけ研磨してみます。

 

 

ダイナマイトカットとウルトラフィーナ5949との差は歴然です。

5m上にあるLED蛍光灯の映り込みの差がはっきりわかります。

ダイナマイトカットで艶は復活しましたが、さらに細かい粒子のコンパウンドで磨く事で細かな傷を埋めて艶の深みを増す事ができます。

 




チョーキングは手間をかければ艶も復活します。

しかしながら、一度チョーキングを起こした塗装は磨きこんでも近いうちにまた粉を吹きはじめます。それほどまでに根が深く深刻な状況という事です。

維持していくためにはこまめなワックス掛けをするかコーティングをして艶のある状態の塗装を紫外線から守る策が必要になってきます。

磨きは決して特別な事ではありません。いつも頑張ってくれている愛車を皮膚科に連れていくようなものです。

 

お困りの事があれば何でも相談に乗りますのでお気軽にご連絡下さい。

やれるだけの事はやらせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

2017年07月04日