工場内の音響完成

 

いきなりですが、完成図です。

名古屋の某大学工業科の卒業生監修の力作(?)です。手伝ってくれてありがとうね。

 

 

前回のぼやきで作製したPC電源ユニットで動かすナビを工場へ持って行き、スピーカーボックスを自作して工場内の音響設備として稼働させております。


 

飽くまでカーオディオを再現したかったので、カーナビのAUX(外部入力端子)へタブレット端末を繋ぎ、タブレットの音源をナビのプリアンプで増幅してスピーカーから再生するという煩わしいシステムです。




肝心のスピーカーですが、パイオニア(カロッツェリア)のTS-F1720を使用しています。

定価7500円程度の安価な2WayコアキシャルスピーカーながらパイオニアのOpen&Smoothコンセプトにしっかりと沿っており、純正スピーカーとは比にならないクリアな音を鳴らしてくれます。

 

 

 

 

 

そのTS-F1720がおさまっているスピーカーボックスですが、ホームセンターで売っている普通のファルカタ集成材を釘で打って四角い箱にした密閉型エンクロージャです。

 

 

 

これだけでもスピーカーむき出しの時より格段に音は良くなったものの、慣れない木工の自作品ゆえ隙間だらけで音が漏れまくりです。これでは密閉式じゃないですね。

材料もスピーカーボックスにしては軽すぎるので低音の振動に完全に負けてしまっています。

 

 

持ち上げて叩くと私の脳みそのような軽い音が・・・。

 





そこで内部にデッドニング処理を施し、ボックス自体に重量を持たせつつスピーカーの性能をさらに引き出す事にしました。





今回は

グルーガンで木と木の隙間を全て塞ぎ

背面に吸音効果のあるエプトシーラーをペタリ

箱自体の重みを確保するのと外への音漏れを遮断するレジェトレックスをペタペタ

これらでデッドニング処理してみたところ、音も箱も重厚さが増しました。





私の好みである歯切れの良い低音、クリアな高音、その二つに負けない鳴りの中音がまずまずのクオリティで再現できたと思います。

 

 

もっぱらセパレート派でしたが一体型の2Wayコアキシャルスピーカーも悪くないと思わせる出来です。

 

 

 

箱を作って完全に密閉できてしまうところが簡単で良いですね。トンカチと釘があれば誰でも作れてしまいます。

 

振動と穴の総合商社である自動車だとこうも意図した通りにはいきません。



現状納得の行くシステムが構築できましたが、いかんせんヘッドユニットがしょぼいのでまだまだサウンドアップの余地はありそうです。

 

 

 

 

 

しかし、これからの仕事が楽しくなりそうです。

 








カーオーディオマニア、ホームオーディオマニアの方々双方からバッシングを受けそうな作りのサウンドシステムですが(笑)、金額にして1万円もかかっておりません。

捨てる予定のナビに、余ったPC電源。

安価で高品質なスピーカーとホームセンターで買ったやっすい木材。

そして施工した際に余ったのを取っておいたデッドニング材。

これだけです。





基本的に圧縮音源(wmaとかmp3)で音楽を聴くのを推奨し、ハイレゾなどには興味が無い私のサウンド作りですが、それだけに一般の方に馴染み深いサウンド作りが出来ると思います。

スピーカーケーブルや使っている端子にこだわりもありません。ただ高いだけの物を売りつけるのもあまり好きではありません。自分が経験して善し悪しを知っている物だけを提供します。それがポリシーです。

 

今回の、この工場の音響が一般ユーザーの方に背面処理をきちんとやればこんなにもいい音が鳴るんですよという宣伝になれば幸いです。

サブウーファなんて要らないです。本当に。






工場に無造作に置いてありますので興味のある方は聴きに来てください。



お客さん来ないからこんな事ばっかりしてます。嫁に怒られそうです。

 



2017年06月13日